2019年07月24日

「 朝の散歩 2019_0724 」






ー 寝ぐら ー



高架下で暮らすノラネコは 想像の旅へと 出かける

それが日課だった

この線路が繋ぐ 街から街へ 見たことのない景色を求めて 夢見る 

目を閉じると 天国のような世界が 彼を待つ

車や人に 怯えることもなく

人間に媚びを売って 朝飯の残りをもらう事もない

そこに ご馳走は山のようにあった

嗅いだことのない空気に 好奇心が踊り

見るもの全てが 新鮮に映る

ある日 彼は旅に出ようと思った

永遠に続く線路を辿って 歩き続ける

行けども 行けども  砂利と鉄の帯が続くだけだった

夢の国は どこにあるんだろう

疲れ果て 倒れた彼に 鉄の塊が轟音を響かせながら 迫って来る

ああ もうダメか・・・。

ポツリと 雨が頭を叩いた

目覚めると そこはいつもの寝ぐらだった

傍らには 魚をくわえた 相棒がいる

ありがとう

彼は 心からそう思った




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ー金沢市 元菊町(AM.7:06)ー
*今日は自転車で遠出しました。
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2019年07月23日

「 朝の散歩 2019_0723 」







ー 新しい芽 ー


場違いだと 思った

自分はなぜ こんな場所に 足を踏み入れたのか

今まで避けてきた 人種 風景

そんなものに 囲まれる

体には 蜘蛛の糸が絡みつき 背伸びさえ出来ない

自分で蒔いた 種だった

そこから出た芽は 自分の意思に逆らうように 伸びてゆく

ふと足元を見ると 新しい仲間が 芽を出した






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ー金沢市 本多の森公園(AM.7:33)ー

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2019年07月22日

「 歌舞伎の魅力 」






日本人であることを誇りに




昨日は、歌舞伎を見て来ました。

石川県立音楽堂 邦楽ホールで開かれた「松竹大歌舞伎」
出演者は、二代目 松本白鵬と、十代目 松本幸四郎そして、市川猿之助。

歌舞伎を見るのは2回目なのですが、カミさんが熱心なファンなものですから、お付き合いのつもりで見に行きました。
しかし、長い歴史を経て残っている文化ってのはやはり人を納得させる魅力があるものです。

最初に松本家二人の襲名披露があったのですが、これを見るのは初体験。
出演者が揃っての口上は、確かにそれだけで一つの演目だと感じました。

女形を演じた猿之助さんは体を小さく見せるために、常に腰の位置を低くして内股。
これは想像するだけで、筋力が必要なことが分かります。

幕が開くと、そこには次元の違う世界が広がります。
日本人の色彩感覚と言うか美意識は「黒」がベースになっている。
演者の着物を含め、舞台がとても華やかで美しいのですが、「黒」が美しく輝いて見えるんです。
そのまた逆に「黒」がその他の色を引き立てている。

日本人の黒髪がベースにあるのかもしれません。
それこそ、平安時代の女性はその黒髪を長く着物に被せるようにしていたのですから。

その他、三味線や長唄などの裏方さんも全てが一流。
感動を楽しみました。

見終えて感じたこと。
自分が当たり前のように身に付いている価値観や美意識が、日本人であるからこそのものなんだと、再認識させられた。

次は是非、歌舞伎座で。



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2019年07月19日

「 朝の散歩 2019_0719 」







見たくもないのに 目に飛び込んで来るもの

見ようとしないと 見えないもの

知りたくもないのに 耳に飛び込んで来るもの

知ろうとしないと 得られないもの

不必要の カケラが 人を惑わす

必要のカケラは 謙虚で 隠れたがり






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ー金沢市 東山/宇多須神社(AM.7:07)ー
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2019年07月17日

「 朝の散歩 2019_0717 」






ー 生きる ー


ふと 気づくと 随分雲に近くなっていた

今まで 何も考えずに 眠るように生きて来た 若芽は

我に返って 周りを見渡した

生まれたその大地は 遠く遥か彼方にある

小鳥はさえずり ゆく風は心地いい

その風に乗ってやってきた 蜉蝣(カゲロウ)がとまる

無言でしばし止まっていた蜉蝣は やがて揺れながら落ちて行った

遠くには 時代を生きた 老樹が見える 

眩しすぎる太陽に 彼は翻弄された







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ー金沢市 主計町(AM.7:06)ー
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2019年07月16日

「 朝の散歩 2019_0716 」






天井裏のネズミは 想う

なぜ自分は猫ではなく ネズミに生まれてきたのか と

猫は 想う

なぜ自分は トラではなく 猫に生まれてきたのか と

トラは 想う

なぜ自分は 龍ではなく トラに生まれてきたのか と

龍は 想う 

なぜ自分は 神ではなく 龍に生まれてきたのか と

神は 想う

なぜ自分は 人ではなく 神なのか

人は 想う

なぜ 人は 悩み苦しむのか





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ー金沢市 金沢城公園(AM.7:16)ー


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2019年07月12日

「 朝の散歩 2019_0712 」






雨上がりの 朝

微かに漂う カビの匂い

そんな境内に 佇む

蓮の葉が開き その大きな蕾は天を仰ぐ

前世と来世が交わる 現世の古寺

でも 見えるのは 今だけ

今に 花を咲かせようと 想う




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ー金沢市 東山/全性寺ー(AM.7:09)ー

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2019年07月10日

「 朝の散歩 2019_0710 」






青いクサビを 打つ

どんよりと重い 心に

クサビを 打つ

その割れ目から 青は溢れ出し 空いっぱいに 広がる

グレーの街は いつの間にか

澄み切った青い街に 生まれ変わる



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ー金沢市 武蔵町/スタジオ通り(AM.7:16)ー
posted by JUNICHI ICHIMURA at 10:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年07月09日

「 朝の散歩 2019_0709 」






ー 夢売り ー


「さぁ 今日はここにしょう」

街から街へ この屋台を愛馬に引かせて 旅をする

「 夢は いりませんか〜 」

「 夢を売りますよ〜」

この旅人の商売は 夢売りだった

そこへ 一人の老人が訪ねて来た
「 ワシにもまだ 夢は買えますかの 」

「 はい どんな方にも必ず合う夢を取り揃えています 」
「 こちらが メニューです 」

老人がそのメニューを見つめる

表情が みるみる明るくなり 笑顔になる

忘れていたものが 蘇ってくる

ところで あんたの夢はなんじゃ?

「 はい 私には夢はないんです この馬車に全部詰め込んでしまいましたから 」

「 新しい 夢を探すことでしょうか 」

「夢は入りませんか〜 」

「 夢を売りますよ〜 」 



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ー金沢市 武蔵町/ かなざわ はこまち(AM.7:21)ー
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2019年07月08日

「 お手本 」





「今」の積み重ね




愛犬のJOYが我が家に来てから、1年と8ヶ月。
自分が小学生の頃に捨て犬を拾って来て、無理矢理親に頼んで飼って以降、初めての犬との同居です。

飼う前にいろいろ本を買って来て勉強したつもりでしたが、何かと誤解していた部分もあり、イライラしたこともありました。
でも、もうお互いに信頼関係もできて、腹が立つこともなくなり、彼はすっかり我が家の一員です。

一緒に暮らしていると、そのうち人間の男の子になるんじゃないか?と思うほどです。

もちろん会話はできませんが、お互い何をして欲しいのか?何をしたいのか?は分かりあえます。
話すことは人間の方からしかできないので、周りから見れば独り言を言っているようなものなんでしょうが、不思議とJOYもこちらの言っていることが分かるようになっています。

こちらの話す音を、信号として判断しているとは思うのですが、例えば最近では、散歩中に「お家に帰ろうか」と言うと、家の方向に向かって歩き出します。
以前は「おいで!」と言っても知らんふりしていたのが、こっちに向かって来るようにもなっています。

話しかけると、真っ直ぐな目をしてジーッとこちらを見つめて理解しようと頭をひねる。
この動作が人間と同じってのは不思議なもんですね。
英会話の授業を受けていて「?」と思った時の自分と同じです。

昔から犬は好きでした。
その魅力は何かと考えてみると、犬には未来も過去もないのです。
「今」しかない。
今を精一杯楽しもうとしている。
その無邪気さが可愛いいと感じるんじゃないかと。

人は過去を悔やんだり、考えてもどうなるか分からない未来に不安を感じて、眠れない夜があったりもします。
何も思考しない人間もどうかと思うのですが、この「今」を精一杯生きて楽しむってのは、人にとっても良い教訓になるのではと感じます。

もう一つ、彼が来てから我が家に笑い声が増えたのは間違いない。



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