2012年03月05日

「頑固者ではなくて」









「自分、不器用ですから。」なんてね。
 そう言ってみたい。








父の介護をしていて、将来自分もこうなるかも知れないと思うと、歳をとるのが怖くなるのですが、そんな極端なことでなくても、人間歳を重ねると、できることが少しずつ減っていきます。
思うように身体が動かなくなったり、頭の回転が悪くなったり、物忘れが多くなったり。
いろいろな意味で不器用になります。

若い頃はどんな仕事でも「こんな絵描ける?」って言われると、意地でも自分なりに描き上げたものです。
今から考えると、単に技術の切り売りみたいなもので、そんな事に何の価値もないんですけどね。

でも、イラストそのものの仕事が少ない、小さな地方都市で生きてゆくには、あらゆる仕事をやらなければならなかったことも事実です。
雑誌イラストレーションの編集長に「地方のイラストレーターがどうやって仕事をしてるのか?それをエッセイ風に毎回書いてみませんか?」そんな仕事を頼まれたこともあるくらい、いろいろなタッチの絵を描いてきた。
当時、文章を書くことに自信がなかったんで、お断りしたんですけどね。
(今、自信があると言う訳でもありません。)


歳を重ねて不器用になる。

その事自体は、ものづくりをする人間にとってとっても良い事なんじゃないかな?
最近はそう思うようになって来たんです。

自分が描くよりも、他のヒトが描いたほうが良くなると思えばそれを相手に勧める。
自分が描きたくないと思った絵は描かない。
そうすることが増えてきた。

どんどんできることが減っていって、興味あるものが絞られてくる。
どんどんそれを深く掘り下げることができる。

食って行く手段は別のこと。

「自分、不器用ですから・・。」
っていう大御所の役者さんもいますが、その域までいけば大したものです。

そもそも「ものづくり」をやってる人間は、不器用な生き方しかできないから、この世界にいるのか・・・?



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posted by JUNICHI ICHIMURA at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記