「へたくそ」と思える事が幸せなのかも知れない。
昨日、たまたまスイッチを入れたBS放送で、葛飾北斎を紹介する番組をやってた。
長生きをしたことは知ってたけど、90歳まで生きたんですね。
しかも、亡くなる3ヶ月前まで絵を描いて、その作品を完成させていたとは・・・。
絶筆となったその作品は見事なものでした。
北斎と言えば、版画や北斎漫画が有名ですが、70歳を過ぎた頃からは肉筆の絵に拘ったそうですね。
それで、自分自身で生涯を振り返った時に、70歳までの絵などは、「取るに足らぬもの」と言い切っていた。
「本当に満足する絵を描くには100歳までかかる」とも言っていたようです。
多分、100歳になっても満足はしなかったでしょうけどね。
恥ずかしいです。とっても。
自分ごとき凡人が、「良い絵が描けない」とか、「自分はなんてヘタクソなんだ!」とかで悩んでいる事自体が。
このエピソードを聞いた時に、なんてバカバカしい事で悩んでいたんだろうと、反省させられました。
巧く描けないのが当たり前。
だから、巧くなろうと努力する。
そこに才能があろうが、無かろうが、一生かけてやる事は同じなんです。
考えてみれば当たり前の事なんだけど、少し目の前が明るくなったような気がした。

