2016年02月29日

「最後に残ること」





久々の16kmラン。




地元のハーフマラソン(21km)に出場して、やがて1年。
去年の金沢マラソンは、抽選に漏れてカミさんのみの出場。

昨日は天気が良く気温も高かったんで、散歩がてら、カミさんと久々の10km越えのランでした。
今年の冬は珍しく好天が多く、ジョギングする機会もかなり多かったのに何で久々なのか?

半年ほど前からでしょうか。
ジョギングの途中に、右足の親指がしびれるようになって、それが徐々に右足全体が硬く感じるようになり、しまいには痛くて足が前に出なくなるようになってしまいました。
せいぜい5kmが精一杯。
でも、普通に歩いている分にはなんの痛みもなく、どれだけでも歩ける。

医者に診てもらうと、腰が怪しいって事で、レントゲンを撮ることに。

すると、背骨の間が若干狭くなっている所があり、それが右足の神経を圧迫して、麻痺を起こすんじゃないか?
と言う診断。

長い間走っている人には、珍しくないことらしい。
考えてみれば、もう30年近く走ってる。

それ以降は特に治療することもなく、様子をみることにしてたんです。

それが2ヶ月はど前からでしょうか?
歩幅を狭くすることを意識して走るようにしたら、序々に距離を延ばすことができるようになったんです。

今でも右足が硬くなる感覚はあるし、疲労度も右足の方が断然多いのですが、何とか我慢しながら距離を延ばすことが出来るようになって来た。

人間の身体は不思議です。
何か不都合があっても、それを続けていると他の解決策を見つけ出すのだと思います。

歳を重ねるに連れて、人は出来る事が少しづつ減っていきます。
それは、父親の介護をしていた時期に十分理解しています。

でも、自分の場合は最後まで残るのは「絵を描くこと」であって欲しいと思っています。
いや、描かせてください。

そう言えば、親父も施設で一生懸命ぬり絵してたなぁ〜。

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2016年02月22日

「美術館へのすすめ」








美しいもの、醜いもの。







ウチの子供達は、親の仕事には全くもって興味がありません。
当然全く畑違いの仕事をやったり、目指したりしています。

幼い頃から美術館へ行く時は、一緒に連れて行ったものですが、一向に興味が持てない様で今に至ります。
それはそれで個人の人生ですから、何も言うつもりはないのですが、子供達がもういい歳になって来た今だからこそ、言ってやりたいと思うことがあります。

「美術館へ行きなさい」

美術館に限らず、いろいろな芸術に触れる時間を作ることは、人間を豊かにしてくれると感じているから。

木に例えれば、美術館に展示されている作品達は、その制作者の人生から出て来た「花や実」の部分です。

しかしそれだけでなく、根っこや幹の部分。その花や実が作られるまでの人生やそれぞれの美的価値観を学ぶ事ができます。
つまり、それぞれの哲学を見ることができる。

自分なりの美意識の判断基準を持つことは、とても大切だと思うのです。
形あるものだけでなく、生き方や考え方での「美しいものと醜いもの」も。

最初から人生を言葉で説明されても、なかなか理解できない場合が多いと思うのです。
でも、視覚から身体の中に迫って来るようにその作品に惹かれたとしたら、恐らくその作家の価値観にも惹かれているはずなのです。

子供達も今後何かしらの影響を受けて生きて行くのでしょうが、偏った価値観だけに染まって欲しくはありません。
そんな事を考えると、様々な価値が溢れる美術館は、正にいろいろな色を見せてくれるはずです。

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2016年02月15日

「甘い香り」






まだ、孫には恵まれそうにありませんが。





自分の祖父が83歳で亡くなって、30年が経ちます。

山に入って、木を切り倒すことを仕事にしていたようです。
そのせいか、狭いながらもウチの裏庭には、様々な木があります。

モミジ・シラカシ・ナンテン・名前は分かりませんが、とっても堅そうで大きな葉っぱを付ける木・数年前まではあったクルミの木。(枯れてしまったんで切り倒しました)
それと、ロウバイ。

今、とってもいい香りをさせて花が咲いています。
周りよりは、ちょっと遅めかもしれないですね。

ゴツい筋肉質で、体脂肪の少ない身体をしていた怖いジイさんでしたが、こんな可愛い花を付ける木を植える趣味があったのかと思うと、意外です。

よくバアさんを殴ったり、怒ったりしていた様子を今でも覚えているのですが、お酒を飲んで良い調子になると歌を歌い始めたりして、楽しい部分もありました。

自分がまだ小学生の頃、長火鉢の前に座ってキセルのタバコをふかしていたジイさんに、気まぐれで「ジイちゃん、肩たたいてあげる」と言って、数分たたいてあげたことがあります。

今でもハッキリと覚えているんです。
「ありがとう。その気持ちがうれしいんや」と涙を浮かべていたジイさんの顔を。

とってもビックリしたんだと思うんです。
普段は、あんなに怖いジイさんが泣いている。

裏庭に植わっているロウバイの甘い香りと可愛い花。
ジイさんの意外な優しい一面。

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2016年02月08日

「冬眠できれば」






春の再会を願ってます。





睡蓮鉢のボウフラ対策の為に入れた、メダカ達。
まだ生きているんでしょうか?

いや、メダカも冬眠するって聞いたもんですからね。

昨年の11月頃からでしょうか?
餌をやってもあまり食べなくなって、もうそろそろ冬眠なのかな?
と思って、現在に至ります。

テラスに置きっぱなしの鉢の中は、藻や枯れ葉が主役です。
その下にいるのか、数ヶ月間陰も姿も見えません。

冬に入る前に、家の中に入れることも考えたんです。
でも、これを置くスペースもなく、冬に水を変えたりするのも面倒くさい。
何とも勝手なもんです。

今日のような晴天の日があると、また泳ぐ姿が見みれるんじゃないかと期待もします。

もし、冬眠できていたら、そして暖かくなって泳ぐ姿が見れたら、感動ものです。
南極物語のタロとジロとの再会のようです。

「タロ〜!」「ジロ〜!」「イチロ〜!」「サブロ〜!」と叫んでやりましょうか。
(睡蓮鉢の中は4匹なので・・・)

メダカに限らず、自然の生き物はたくましい。
人間は外で眠ることさえ出来ないんですから。

以前に、クマとイノシシの肉をもらった事があるのですが、食べるとエネルギーに満ちあふれていた。
厳しい自然の中で生きられるわけだ。

最近、元野球選手の事件が世間を騒がせていますが、人も苦しい時には冬眠できれば良いのにね。
社会の事も人間関係もすべて忘れて・・・。
変な方向に行く前に、眠ってしまえばいい。

か弱い人間は無理をして、ダークサイドにハマってしまう。

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2016年02月01日

「導火線」







踊り子には、踊る舞台が必要。






普段、本やテレビで見ていた物を生で見ると、その迫力に圧倒されることがあります。

動物なんかもそうですね。
ライオンを生で見ると、その顔の大きさは頭の中で想像していたよりも巨大で、そのギャップに驚きます。

絵もそんな感じで、テレビや本で紹介していたものが見たくて、展覧会の会場に出かけて生で見ると、その迫力や美しさに更に感動します。

自分が最後に作品展をやったのが、2012年。
もう4年間何もやってない。

展覧会ってのは、やる方も何だかワクワクするんです。
一つの空間を自分の作品で埋めて、異空間にする。
そんなワクワク感を忘れてました。

そんな気持ちを少しばかり思い出した切っ掛けがあります。
以前個展をやった白山市の「Galleria Art Gallery」(ガレリア アート ギャラリー)の片隅に、一片が10cmから15cm程度の絵を額に入れて並べてもらうことにしました。

元々は額のみを売るために仕入れた物だったらしいのですが、オーナーさんからのリクエストもあって、勝手にその額に合わせて絵を描いてみた。
本来額ってのは、絵に合わせるものなんだけど、今回はその逆。

やりにくい部分もあるのですが、自由に描いた絵を並べることができる。
値段も小作品なので、1万円未満で手軽に購入できるようにして。

現在は作品作りへの意欲の導火線に火が着いた程度の状態ですが、今年は是非やりたいと思ってます。

個展を。

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posted by JUNICHI ICHIMURA at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記