美しい。
先日、個展やグループ展でお世話になった、ガレリア画廊へ行った時のこと。
この画廊のお向かえにはチェンバロ職人さんの工房があると聞いて、見学させてもらうことに。
古民家を改装したその工房には大小3台のチェンバロがありました。
本来はバロック音楽で使用される楽器なのですが、自分が初めてこの音色を意識して聴いたのは、ビートルズ。
ビートルズを聴いて、逆にバロック音楽のCDを買ったくらい。
とても好きな音色です。
この方はドイツで修行されて、独り立ちされ、もう日本には帰って来るつもりは無かったそうなんですが、日本にもこの楽器を根付かせたいとの思いで、この石川の地に住む決心をされたそうです。
やはり、良い職人がいないとその楽器の奏者も育たないそうで。
日本では20数人しかこの職人がいないそうです。
その音色も素晴らしかったのですが、工芸品としてもとても美しい。
すっかり魅せられてしまいました。
こういう職人さんには、憧れます。
自分自身でも、クリエーターと言うよりも、職人の方が合っていたんじゃないか?と最近思うのです。
世の中いろいろな仕事があります。
その中でも長年に渡ってその仕事を続け、極める方々がいます。
共通するのは、「その職種が好きなこと」「使命感を持っていること」
好きなことだから、苦労は苦労と思わない。努力を続けるうちに上達し、人から感謝や感動されるようになる。
だから、そこに使命感が生まれる。
使命感。
今の自分に欠けているのはきっと、使命感。
でも、そんなもの誰も望んでないか…。




●この方が作られたチェンバロを使った、コンサートがあります。
聴きに行こうと思ってます。
