描く事は、遊ぶこと。
先週末は「木梨憲武 展」へ出掛けました。
この展覧会の最終日になってしまったのですが、やっと見ることができた。
とっても良かった。
何よりもこの方は、ものづくりを楽しんでおられる。
これが基本ですね。
どんな絵を描けば評価されるか?とか、何を描けば売れるか?とか、そんなことを考えてはいないのです。
もともと絵を描くって事は遊びから始まっているわけですから、何も考える必要はないのです。
子供の様にものづくりを楽しめばいい。
でも悲しいかな、イラストレーターっていう絵を描くことを仕事にしてしまうと、必ず正解と不正解はあるわけで、楽しんでばかりはいられないのです。
しかもこちらがベストだと思った作品が、クライアントの一声で否定されてしまう場合もあって、何かとストレスも溜まる。
だから長年この仕事をやっている人種は、自由に自分の世界を描けるアートの世界へ方向転換する方々が多い。
しかし需要と供給の問題があるから、好きに描くとお金は稼げない。
ジレンマなのです。
芸能人で絵を趣味にする方々は多いのですが、大抵は趣味程度。
ネームバリューがあるから、ちょっと上手なだけで売れたりするのですが、この方は違いますね。
時間もお金も惜しみなく製作活動に使っていると思うし、色彩感覚といい独特の目線といい、才能が溢れていると思うのです。
作品を見た人が幸せな気持ちになれる。
笑顔を誘う。
コメディアンと言う、人に笑顔を与える職業が、ものづくりにも反映されているのだと思います。
色々学ぶ点が多いと共に、純粋な気持ちにさせてくれる展覧会でした。




https://www.artandselection.net/junichi-ichimura
https://www.ttrinity.jp/shop/j_ichi_shop/
posted by JUNICHI ICHIMURA at 10:08|
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日記