助け合うことが前提の生活
先日、毎年恒例となっている友人宅でのバーベキューに行って来ました。
能美市の里山にあるお宅なので距離があるのですが、都合で参加出来なかったカミさんに送り迎えをしてもらって単独参加です。
この友人は女性なのですが、狩猟免許を持っていて、イノシシを獲る事が出来ます。なので、当然バーベキューにはその肉が出て来ます。
今回は大きなモモ肉を戴いたのですが、全然臭みが無くて美味かった。ジビエ肉はローカロリーで健康にもいいのです。
古い、多分農家であったであろう家を若干改装したその住まいには広い庭があって、手作りのレンガのバーベキューコンロがあります。
その庭全体に日除けのブルーシートを貼ってのパーティ。
この方は友人が幅広いので、参加者も多彩なのです。
某放送局の女子アナさんが来たり、某精肉会社の専務さんが美味しい牛肉を差し入れしてくれたり、奥能登からガンドブリを丸ごと持って来てくれたり、ご本人の畑で採れた野菜も美味しい。
この方はお酒も大好きなので、何種類ものワインや当日差し入れられる日本酒など、とても贅沢なバーベキューなのです。
今回は参加されませんでしたが、某酒造メーカーの社長さんや歯科医師さんもいます。
でも、最初からそんな田舎暮らしをされていた訳ではありません。
20年ほど前に知り合った頃は、広告プランナーをされてたんですから。
何でこんな生活スタイルになったか?
それは、近所同士で助け合う暮らしがしたかったかららしいんですね。
つまり、「村」の生活なんです。
考えてみると、1世紀前までは日本人はみんな「村」の生活スタイルが基本だったんです。
町になっても、ご近所で助け合い、ぶつぶつ交換をしたり、子供の面倒を見あったり。
ある学者の方が言ってましたが、この「村」単位の生活が人間にとって一番理想的なのだと。
この狭い日本で、食料自給率はどんどん低くなって行くわ、人口は減って行くわ。
いざと言う時に一人ではとても生きていけない社会になって来ているんじゃないだろうか?
この方のように、そんな時に助けてくれる、そして逆に助けてあげられる友人が多くあるってのは、一番の宝なのかも知れません。
毎回思うのです。
多い時は30人ほどの参加者があるこのパーティの準備も後片付けも大変だろうと。
でも、ご近所に住む参加者が助けてくれるし、本人は後片づけをしながら、「あんな人が来てくれた。」とか「こんな話をしたな。」とか、それを思い出しながら余韻に浸るのが楽しいって。
人徳ですね。
人付き合いが苦手な自分にはとてもできることではないと思うのですが、最近は地域コミニュティが重要視されています。
様々な試みが試されていますが、そのほとんどが形だけのもの。
本当に町会が結束するようなものはありません。
そこで、個人的な考えなんですが、町会全体で運営する畑や田んぼをやったらどうなんだろう?
みんな共通の話題がないから心底語り合える話題がないし、共感できることもない。
一年を通して同じ作業をすれば、本当の意味で繋がることができるんじゃないだろうか?
収穫祭もできるしね。
これこそ「村」の考え方です。


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posted by JUNICHI ICHIMURA at 10:41|
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