2019年10月28日

「 後押し 」







例え絵が売れなくても。






イラストやデザインには、幾つかの正解があると思います。
クライアントの為に、その商品やイベントの為に、目的を持って作るからです。

でも、アートには正解がありません。表現者それぞれの想いを形にしているだけだから。

ただ、制作する本人は、常に迷いながらその道を探します。この道を行って正解なんだろうか?もっと新しい道はないんだろうか?
しかし、どの道を行くかは自身が決めるしかないのです。
誰も助けてはくれない。誰も後押しをしてくれないのです。
それは楽しみの中にも不安や恐怖が付きまとう作業です。

表現者は孤独です。

今年の2月にニューヨークのブルックリンでグループ展をやりましたが、今そのギャラリーのコンペに出展する為の絵を描き始めました。
上位2名に入れば、無料でそのギャラリーで個展ができるのですが、まあ最初からその望みを叶えるのは厳しいかな?しかし、気を引き締めて制作できるのです。

アートは、全くの0(ゼロ)から作り始めなくてはならないので、まずテーマを考えます。
ある意味筆を持って描く事よりもこちらの方が難しいかも知れません。でもこれは毎週続けて書いているこのブログが役に立ちます。
なんでもない平凡な生活からいつもテーマを探す習慣がついています。

そう、ある意味このブログが唯一の後押しになっているのかも知れません。
そして毎日このブログを見て下さる方々がいることも力になる。

SNSの中でも、Facebookやinstagramは見ようと思わなくても開けば様々な人の情報が入って来ます。
でも、ブログってのは、読者が見ようと思ってアクセスしないと見れないのです。

アート作品ってのは、世間に評価されなければ、ただのガラクタ。
自分の家には多くのガラクタが転がっています。

何でこんなガラクタばかり作りたいのか?
それは自分が自分である為なのだと思います。

以前にも書きましたが、横尾忠則さんの言葉。

「アーティストは、例え一生涯で一枚も絵が売れなくても、作品を作り続ける限り、アーティストだ」

そんな言葉に励まされながら、自分で自分を励ます日々。



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posted by JUNICHI ICHIMURA at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記