2020年01月06日

「 餅つき 」







腰ではなく、掌にきた。






以前書いたと思いますが、ウチの先祖は同じこの地で団子屋を生業にしていました。
ですからその名残りで、自分が小学生の頃までは釜戸が二つもあって、年末には餅つきをやっていました。

当時はもう林業に転職した爺さんが、餅をいくつもついていたものです。
毎年その餅つきが楽しみで、特につきたての餅を大根おろしに浸けて食べるのが好きでした。

で、去年の年末、初めて自分がその餅つきを初体験することに。
隣の町会から「つき手が足りないから、ついて欲しい」そう頼まれて、二つ返事で了解してしまった。

餅をつくのはよく見ていたので、要領はわかるのですが、実際につくのは初めて。
筋トレをやってた頃ならまだしも、ここ数年は運動らしい運動もやっていないので不安でした。

3人で交代に餅をつくのですが、結構キツイ。
想像していたよりも杵が重くて数回で息が上がります。

それでも慣れて来ると「ペッタン、ペッタン」と良い音が出るようになる。
その良い音を出したくて、腕にも力が入ります。

全部で3臼ついたのですが、かなりの筋トレになりました。

摘み食いで、つきたての餅を大根おろしに浸けて食べるのも小学生時以来。
懐かしい味でした。

で、帰り際に「腰にシップ貼っておいてね」って言われたんだけど、腰はなんともなくて、杵を持っていた左手が痛い。
重い頭の部分を支えていた左手です。これがすぐに治るのかと思ったら、その後一週間も痛みが続いた。

自分が小学生の頃、家での餅つきを見てた頃、その爺さんは今の自分と同じ位か上の年齢だったはずです。
当時筋肉隆々だった爺さんは大したものです。
たった一人で何臼もついていたんですから。

日頃色々な事を想像で批判したり非難したりするのですが、体験してみて初めてわかる事があります。
何事も、本当の苦労や本当の気持ちは、当事者にしか分からない。


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posted by JUNICHI ICHIMURA at 11:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記