2020年02月28日

「 朝の散歩 2020_0228 」






暗闇の中 人は 吸い寄せられるように

灯りを求め 灯りを 辿る

その先を疑いもせず ただただ 後を追う

この誘惑の主を 知る術もなく

行き先も 分からないのに






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ー金沢市 長町1丁目(AM.7:12)曇りー





 
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2020年02月26日

「 朝の散歩 2020_0226 」






人が 創る もの

神が 創る もの

人も 神が創ったとしたら

人が創るものは 神力を 借りている






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ー金沢市 橋場町(AM.7:35)曇りー
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2020年02月25日

「 朝の散歩 2020_0225 」





木々は寄り添い 語り合う

雲や 風とも 語り合う

何十年 何百年も生きてきた

そんな思い出話を 語り合う

ちょっと俺を忘れないでと

お日様が 顔を出す







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ー金沢市 金沢城址公園(AM.7:04)曇りー
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2020年02月24日

「 大掃除 」








捨てる物 残す物






先日も書いたのですが、来年1月の個展に向けて、地下室の物置を作業部屋にする為に大掃除をしているのですが、とにかく両親が残した遺品が多い。

ボロボロになった桐のタンスやただ古いだけのタンスがまだ残っています。
そんな中、先日も比較的綺麗な書棚を中古買取の店に売ろうと運び出したのですが、何せ重い。
ちょっと床にずらしただけで、裏面や底の板がバリバリと音を立てました。

地下から地上へ、それを今度は車へと運ぶうちにサイドの化粧板も裂ける始末。
それでも買い取って貰えるかもと店へ持って行ったのですが、案の定「これは買取出来ません」と言われてしまった。

そんな事で、もう一つあった桐のタンスと共に、卯辰山にある埋め立てゴミ処理場行きとなりました。
タンス一点一点を市に頼むと、それぞれに1,000円のゴミ処理手続き用のシールを貼らなくてはいけません。
それを考えると、直接持って行った方が車一台分で1,200円。
ウチの車はミニバンなのでタンスをバラスと3竿位は積めるのです。

両親が亡くなってからもう何回もこれをやってるんですが、まだ物置の奥には2竿のタンスが残っています。

その作業の傍ら、ご先祖が残した遺品を取り出して整理をするのですが、これがなかなか珍しい物を発見したりもするのです。
大正時代の写真があったりすると、掃除もそっちのけで見入ってしまいます。
自分が知らない先祖の方々の方が多い。
女性の頭は日本髪で曲げがあったりします。
この方々が自分と血が繋がっていると思うと、とても不思議に思うのです。

自分達もその内あちらの世界に行って何十年も経つと、同じ様に感じる子孫達がいると思うと、これもまた不思議な感じがします。

今の時代は写真もデジタルですから、大掃除をしていて、ひょっこり写真が出て来るってことはないでしょう。
デジタルデータが入っている媒体からデータを取ろうとしない限り、見ることはなくなってしまうと思うのです。

DVDもSDカードもその物だけを見れば、ただのゴミになってしまう。

そんなことを考えると、自分がボケて何も出来なくなってしまう前に、デジタルデータの整理をしなければならない。
仕事で使ったパソコンの中身も綺麗に消去しなくてはいけません。
残す物と消去する物を区別する必要も出てきます。

今、両親の遺品整理をしていて思うのは、子供達にはこんな面倒をかけたくないと思うこと。
自分の存在を意図して残す必要もないと思うのです。

もし残すとすれば、子供達の思い出の中だけにあればいいんじゃないかな?

その他の物は、結局置き場所に困ってしまうゴミになってしまうように思えます。

残す物と捨てる物をハッキリ区別するってことは、生き方の方向を決めるってことでもあるのです。
人間関係も含めて。


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2020年02月21日

「 朝の散歩 2020_0221






注意される 叱られる

そんな事が 懐かしい

いつの間にか

人に気を使われ 忖度され

人は 傲慢になってゆく

影の声は 表の批判より厳しい





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ー金沢市 大手町(AM.7:00)晴ー
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2020年02月19日

「 朝の散歩 2020_0219 」






想像の木の枝には 葉も実もない

その木の下に立ち 見上げる

すると それぞれの目に映るのは

様々な色と 形をした葉っぱや 実

人の数だけ 想像の木は 生まれる





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ー金沢市 広坂/21世紀美術館(AM7:08)曇りー
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2020年02月18日

「 朝の散歩 2020_0218 」






先をゆく 人がいる

それを追う 自分がいる

自分の後を 来る人がいる

同じ方向を向いていても

足跡の形は それぞれ違う

先人に敬意を 払い

自分を信じて 歩く






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ー金沢市 東山/浅野川(AM.7:00)曇りー
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2020年02月17日

「 我慢できずに 」





書かずにはおれないです。



あまり政治の話はしない方がいいのでしょうが、書きたくなります。

今の内閣と言うか、首相を盲目的に支持lする人達は国民の約30%だと聞きます。
でも支持率が50%を超えているのは、政治に関心が無い人達や、「現状普通に生活できているから今のままでいいんじゃない?」って思っている若者達がいるからだとも聞きます。

しかし、長期政権がもたらす馴れ合いや傲慢さは最近特に目に余ると感じるのです。

先般の国会で首相が飛ばした野次。

この方は以前から野党に対しての答弁でも、人を小バカにしたような態度や話し方をすることがありました。
その下品な態度を見ていて、とても腹立たしく感じるのです。

あなたを盲目的に支持している人達は、たかが国民の30%なのです。
その他の人達のためにも、誠実に質問に答える義務があるのです。

野党の後ろには、国民の耳があることを忘れているんじゃないでしょうか?
野党からの質問は国民からの質問だと言うことを忘れているんじゃないでしょうか?
その質問に対しても、自分に都合の悪いことは正面から答えず、論点をすり替える。

そんな態度からして、とても国民の方向を見て政治をしているとは思えないのです。

政治はどうでもいい。自分達には関係ないと思っている若者達に言いたい。
自分達の未来は自分達で考え、作るしかないんですよ。
しっかりこの国の在り方を見て欲しい。

将来この国は、民主主義国家として成立するのか、とても心配なのです。



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2020年02月14日

「 朝の散歩 2020_0214 」






「だーるまさんが こーろんだ」

気付かれないように 少しづづ

振り向くたびに 少しづづ

季節は移り 風も 景色も変わる

人も 毎日少しづづ 

同じ季節を 繰り返し

老いながらも 少しづづ

日ごと 成長し続ける






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ー金沢市 子来町(AM.7:14)曇りー






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2020年02月12日

「 朝の散歩 2020_0212 」






一瞬の「美」を凍らせて 取って置けたら

一瞬の「ワクワク」を凍らせて 取って置けたら

一瞬の「ときめき」を凍らせて 取って置けたら

一瞬の「偶然」を凍らせて 取って置けたら




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ー金沢市 丸の内(AM.7:01)晴ー
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2020年02月11日

「 朝の散歩 2020_0211 」






白が 覆い隠すもの

芽生 期待 温かさ 色彩

今の時期を 大切にするため

何かを 溜めるため

来る明日に 生をより輝かせるため

白は 今を覆う





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ー金沢市 金沢城公園(AM.7:34)晴ー
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2020年02月10日

「 冬が明けるのが怖い 」





しとしと降る雨が懐かしいのです。




ようやく本来の冬らしくなって来た。
先週末から、ここ金沢はとても冷え込んで雪も積もりました。

ここ数年の気候の変化は、もはや異常気象と言う言葉では括れない、当たり前な状況にあります。

46億年も生きている地球にとっては、当然の様な一瞬の気候の変化なのでしょうが、彼に比べると生まれて間もない人間にとっては初めての異常な経験なのです。

以前なら、今から徐々に暖かくなって春が来るのを待ち遠しい気分になるのですが、ここ数年の気候を見ているとそんな気分にはなれないのです。
温暖な気候になると、また雨の心配をしなくてはいけない。
洪水や土砂崩れの心配をしなくてはいけないのです。

自分が住んでいるこの地は、前は卯辰山、後ろは浅野川に挟まれています。
大雨になった場合の避難場所が無いのです。
もしその様な大きな災害が予め予想された場合には、早めに金沢城にでも逃げるしかないと思っています。

今や高温多湿となってしまった日本。
本当に安心して暮らせる季節は、冬しかないのです。

子供の頃の穏やかな季節の移り変わりが、懐かしい。



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2020年02月07日

「 朝の散歩 2020/0207 」






命のラインが ひしめき合う

凍る朝にこそ その存在感は増し

力強く輝き 地を 山を 覆う

生きている

命のラインは あらゆる命に 繋がる






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ー金沢市 常盤町(AM.7:02)晴ー


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2020年02月05日

「 朝の散歩 2020_0205 」



「手 袋」


「ふぅ〜…。」

出るのはため息ばかりだった。
固まった絵具が まるでオブジェの様にパレットの上を占領している。

もう何十年こんな生活をして来ただろう。
売れない画家は 北窓からの薄い光が入るボロアパートの一室で
キャンバスに向けている筆を止めた。

収入と言えば 週に二回の小学生相手の絵画教室。
男一人が生活するのにはギリギリの収入だった。

窓の外を見ると 学校帰りの子供達が楽しそうに走って行く。
「あ〜 もうやめた。」
男は絵具だらけのズボンのまま そとへ飛び出した。
川沿いを歩くと心地良い風が頬を撫で 足元には小さく黄色い花達が揺れる。
このまま何処かへ行ってしまいたいと 思った。

暫くしてアパートに帰ると 門の前に一つの手袋が落ちていた。
何気なくその手袋を拾って 部屋に戻る。
意味は無かった。ただの暇つぶしに右手にはめてみる。
その瞬間 稲妻の様な光が目の前を走り 目の前を多くの映像が走り抜ける。
それは一瞬の出来事だった。

何事も無かった様に静まり返った部屋で 男はキャンバスの前に座っていた。
すると手袋をはめた右手が勝手に筆を持ち 滑る様に絵具を塗り始める。
どれくらいの時間だったろうか?トイレに立つ時間もないまま アット言う間に一つの作品が出来上がっていた。

男は呆然と自分の描いた絵を見つめる。
傑作だった。今まで見たこともない、いや、誰も見た事もない絵画だった。

その後手袋を付けた男は 作品を山の様に描き続け あらゆる賞を総舐めにしてゆく。

ある日 いつもの様に手袋を付けた男はキャンバスに向かった。
でも その手袋は筆を持とうとはしない。それどころか 嵌めた右手が少し短くなっている様に思える。
妙な感覚だった。 身体がその中に吸い込まれて行く様な圧迫感がある。
男の予感は的中した。
どんどん身体が吸い込まれ やがて部屋に男の姿は無くなっていた。

開け放された北向の窓 その手袋は部屋に吹き込んだ風に乗り 何処かへ運ばれて行く。
窓の外を 学校帰りの子供達が楽しそうに走り抜けて行った。




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ー金沢市 東山/茶屋街(AM.7:02)雨ー



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2020年02月04日

「 朝の散歩 2020_0204 」





「 鏡 」


鏡の世界へ 入り込んだ

陽は西から上り 東へ沈む

時計は逆回転し 過去への旅が始まる

一秒前の 自分

一分前の 自分

新しい風景と記憶が 吸い取られて行く

懐かしい風景が 初めて見る風景に変わる

脳が 波打ち 身体は自由を奪われる 

出口はどこだ

それは鏡の中の 鏡にあった

目を開けると 朝の太陽が輝いていた

帰って来た街は まだ見ぬ景色と 光に溢れていた





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ー金沢市 香林坊(AM.7:20)曇りー
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2020年02月03日

「 テーマを決めて 」






一年の積み重ねが、一生




何年ぶりでしょうか。久しぶりに個展をやる事になりました。

と言っても来年の1月なんですけどね。
国際交流サロンと言う、大正末期に建築された民家を利用した施設です。(http://www.ifie.or.jp/japan/facilities/salon/home_salon.html)部屋数も多く、相当数の作品と大きめの作品が必要になってくるんで、準備期間としてはそれ位は必要なんです。
昔からお世話になっているデザイナーの小川さんからの紹介で、急遽決めたんですけどね。

毎週このブログで絵は描いているものの、ほとんどが駄作です。展示できそうな物は限られます。この会場は広いので、理想としては、100号位の作品が2点は欲しいのです。

作品を描き始める前にやらなくてはいけない事があります。
まず、大型作品を描く為のスペースを確保しなくてはいけない。
現在両親の遺品を放ったらかしにしてある地下の物置があるのですが、その物を処分して空けなくてはいけない。これが結構大変なんです。

それと作品のテーマ。

表現する事を決めないといけない。
これが一番厄介だけど、これがないと何もスタート出来ないのです。
目的地が定まらないない旅は、工夫のしようがないのです。

作品展全体のテーマは,「想いのままに」そんな様なタイトルで良いと思うのです。今まで書き溜めて来た作品を含めたものになると思いますし、それが自分の全てですから。
でも新たに描く個々の作品はそんな訳にいきません。

作品作りってのは、人生と似てると思うのです。
一生のテーマを決めることができれば、こんなに幸せなことはないのです。
しかしそれは難しい。特に若い頃は今さえ良ければと考えて暮らす人間がほとんど。
でも、一年一年だったらどうだろう?

昨年の自分は、ニューヨークでのグループ展が決まり、それからの半年間は苦労もしたけど、充実した時間でした。
今年は作品は送ったものの、賞は取れなかったんでニューヨークには行かなかったんですけどね。

そして、今回は一年後の個展。
緊張もするし、大変だとは思うのですが、一本背中に芯が通ったように気持ちが締まります。
ボーッと生きている訳にはいかないのです。

一年のテーマを決める。
どんなことでもいい、楽しい旅行や、大きな買い物。
そんなことをテーマにするだけで、その一年は生きていると感じられるんじゃないだろうか?

その一年一年が積み重なって、一生になる。


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