2020年06月15日

「時間が作る逸品 」





時間を掛けなければできないもの。





国産のウイスキーを飲めなくなって、何年経つでしょう?
いや、飲めなくなったってのは正確ではなく、飲まなくなったんですけどね。

数年前からJapan Wiskyが世界で高評価されてからは、アット言う間に店頭からお気に入りの銘柄がなくなってしまいました。
もちろんそれなりの金額を払えば手に入れる事はできるのですが、そんな余裕もないし、何よりも今まで払っていた金額の何倍も払って同じものを飲む気にもならない。

だからここ数年は、スコッチウイスキーばかり飲んでます。
自分の好みとしては、癖のある、スモーキーでピート臭が強いものが好きなので、「ボウモア」とか「ピートビースト」を好んで飲んでます。

ウイスキーってのは、なくなったからって、「はい増販」って訳には行かない。
最低でも10年はかかる。
美味しいからって、それを大量に買い占める国があるから、こんな不幸なことになるんですよね。

そんな中、数ヶ月前に頂いた仕事なんですが、大好きなそのウイスキーのラベルの仕事をさせて頂きました。
富山にある「三郎丸蒸溜所」が作った「ザ・ニンフ/ブルーダン」です。
今回は、スコットランドの麦を使って、スコットランドで樽詰めされたものを富山で瓶詰めしたもの。

この仕事をするまで知らなかったのですが、富山の若鶴酒造さんは68年前からこの蒸溜所でウイスキーを作っているのです。
しかもマニアの間ではかなり評判が良いらしい。
ここにも自分が知らないJapanWiskyがあった。

デザインは金沢市にある、ZAZデザインの高木さん。そのラベルに入れる毛針のイラストを僕が描きました。
現在のところ、5月に販売された1種類のみですが、今後は更に5種類が販売されます。

6種類の毛針をイラストで描いたのですが、現物支給されたものは3種類のみで、あとは横向きの写真のコピー資料。久々に手描きでリアルイラストを描きました。
大きさが5mm〜15mm程度の物を描くのは、老眼持ちにはキツイのです。
当然写真を撮ってそれを拡大して描きます。

それで、これ記念に購入したいと思って印刷会社の営業さんにお願いして、若鶴さんに聞いてもらったんです。
ですが、5月に限定販売されて、もうとっくに売り切れ。
でも、数本避けてあるからそれを売ってあげるとのこと。
喜んだのも束の間、金額を聞いてたまげた。

一本 税込み 15,000円なり。

いつも自分が飲んでるウイスキーの3倍以上の金額です。
でも一本購入して飲んでみました。
自分の好みであるスパイシーなものではないけど、本格的なスコッチウイスキーです。
しかし、全部揃えるとなると悩ましい・・・。

物造りは時間をかければ良いってもんでもないけど、時間をかけないと作れないものがある。
それは、理屈では計り知れない深みと安心感があるのです。


jikanga_tu.jpg

DSCF1486.jpeg
ー自宅にてー
posted by JUNICHI ICHIMURA at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記