とっても綺麗なドラマでした。
NHKの正月時代劇「ライジング若冲 〜天才 かく覚醒せり〜」を見ました。
江戸時代の天才絵師、伊藤若冲の物語です。
鶏の絵で有名ですね。
地元の石川県立美術館でも数年前に展覧会があって、見に行ったことがあります。
その展覧会でもとても感動して、帰ってから自分で鶏を描いたほどです。
そして今回のドラマもとても映像が綺麗でした。
作品を忠実に再現したレプリカはとても美しかったのですが、何よりもその若冲の生き方に圧倒されました。
日頃から考えていること。
自分は何のために絵を描くのか?
昔、愛知県の一宮市での「桜井浜絵 展」で見た、「絵描きは絵を描くのが当たり前。人の為でも自分の為でもない」そんな言葉で何だか胸のつかえが取れた様な気がしていたのですが、今回のドラマでも何だか自分の今後の人生を導いてくれる光の様なものを感じてモヤモヤしていたものが吹っ切れました。
生きることが修行だとすれば、絵描きは描くことに寄ってその修行をしているのだと。
描くことを追求すれば、自然哲学や宗教にも繋がるということを感じた。
自分は何のために生きるのか?
それはアーティストに限らず、全ての人が抱える疑問だと思うのです。
それは多分、一生をかけて自分の美学を追求するために生きるのだと思っています。
何が正しくて、何が間違いなのか?
何が正義で、何が悪なのか?
何が美しくて、何が醜いのか?
もっと美しいものを見たい、美しいものを手に入れたいと思うのは、人間に与えられた正常で尊い欲なんだと思う。
