説明するのではなく・・・。
2週続けて熱海と南九州で豪雨の災害がありました。
テレビの映像を見ていると、人の力ではどうしようもない無力感と絶望を感じます。
本当に災害に遭われた方々には、お気の毒です。
今後も毎年、この梅雨の時期には同じことが日本のどこかで起きるのでしょうね。
地震に大型台風に大雨。他人事ではないのです。
今回の災害の際にもテレビで流れた避難指示のランクと文字。
・早期注意報
・大雨洪水高潮注意報
・高齢者等避難
・避難指示
・緊急安全確保
これらを見てどう思いますか?
この五つをシャッフルして並べたら、どの順に重い指示なのか分かりますか?
全てが違う言葉で漢字を並べ立てて、意味を考えなければ何のことだか分からない。
これ、見て解釈する人間の事を全く考えていない表現だと思うのです。
目の前に災害が起きようとしてアタフタしている人にこれを言っても心には響かない。
広告やデザインの仕事は、人に説明するのではなく、人に感じてもらうために作っています。
お役人が考えると、どうしても物事を説明するための文章や言葉になってしまうし、指示する側の為の言葉になってしまうのでしょうね。
こういう作業はコピーライターが得意なのです。
だからコピーライターに考えてもらえば、相手の心に響く簡単な言葉を選んでくれる。
そうすれば、それが直接避難行動に繋がると思うのですが、どうでしょう?
この漢字だらけの表がテレビに映るたびに、そんな事を考える。



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