時間が足りなくなりましたが・・・。
6月の話なんですが、母校である短期大学の美術科の学生に講演をして来ました。
でもこのお話を伺った時、最初はお断りしてたんです、2回も。
以前は、ある専門学校の講師を3年間ほどやったこともありますし、母校での講演も数回あります。だから話すことはできるのですが、今の自分に何が話せるのかな?と疑問に思ったからなんです。
話すべきテーマが見つからない。
現状、自分は自分の思い描いていたような人生を送れていないのです。
自分の夢は、イラストレーターとして大成することでした。
決して成功者でもないのに、そんな60を過ぎた人間の話を聞いても、若い学生の為にはならないと思ったからなんです。
そんな人間の話を聞くよりも、今現役でバリバリ活躍しているプロの話を聞いた方が、若者のテンションも上がるし、希望を持てると思った。
でも3回目のお願いで、担当の先生と話しているうちに、こう思ったんです。
世の中に自分の思い描いた通りの人生を送っている人はどれだけいるだろうか?って。
じゃあ、自分の思い描いていた人生を送れていない自分は、不幸せなのか?って。
理想通りに生きて行けなくても、幸せな人生を生きることはできる。
そんなことをテーマに話したらどうだろうか?
そう考えてゲストスピーカーの役を受けることにしました。
過去の作品と自分の人生を対比しながら、プロジェクターに作品を投影して話を組み立てました。
言いたかったのは、「仕事」と言うことの意味・感謝の気持ち・今を大切に
そんなことなんですけどね。
「仕事」ってのは大きく分けて3つの意味があると思うんです。
1.「生活するために稼ぐこと」
これが実は一番大切。これが無ければ何も始まらない。
2.「社会奉仕のため」
人から感謝されれば、やり甲斐が出る。
3.「自分が自分であるため」
自分が生涯かけてやりたいと思う目標でもあり、自分らしさにも繋がる。
この3つが一つの仕事でできる人は、世の中が言う「天才」と言われる人達だと思うのです。じゃあ、凡人である我々はどうすれば良いのか?
一つの仕事で出来なければ、2つでも3つでも分ければ良いと思うのです。
自分の場合は、食うためにデザインをやったり、今となってはイラストを描く事も食うための仕事です。
社会奉仕と言うほどではありませんが、「ざぶん賞」をやり続けて来たこと。
そして、自分が自分である為のアート活動。
そんなことを学生達に話しました。
人に話す為には、自分を振り返ることにもなります。今この機会に自分の人生や生き方を整理整頓できたような気がしました。


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posted by JUNICHI ICHIMURA at 11:51|
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