コードも忘れてる。
何十年かぶりにギターの練習をしているのですが、なかなか思うようにはいきません。
若い頃にはお金がなくて買えなかった少々お高いGibson J45ってギターを買って、もう半年経ちます。
1950年代のビンテージなので、保管にも気を使うのですが、やはりいい音を奏でてくれます。
弾き初めの頃はまだ指の先が柔らかくて、抑えるだけでも痛くなって長く続けることはできないのですが、一ヶ月ほど経つと指先も硬くなって、少しだけ辛抱できるようになります。
毎日弾く訳ではないので、なかなか上手くはならないのですが、昔と違って今はYouTubeでレッスンビデオがいろいろあるので、わざわざ楽器屋さんにレッスンに通わなくても練習ができる。便利な世の中になったものです。
でも長い時間練習をしていると、やっぱり指先が痛くてスライドなんかはできなくなるのです。そんなことを考えると、プロのギタリストはコンサートでは短くても2時間はプレーする訳ですから、指先がどうなっているのか?不思議でなりません。
でもこれは多分、未熟な者が楽器を弾くと、無駄な力が入っているのだと思うのです。
だから必要以上の負荷が掛かって痛くなる。
上手い人は、さらりと力を流すのだと思います。
これって、どんな世界でも言えることなんじゃないかと。
絵の世界でも、普段描いているそのままをコンペや展覧会に出せばいいのに、人前に作品が出たり、審査されると思うと、ついつい力が入って普段とは全然違うものになったりする。
でも、力を抜きすぎると緊張感のない絵になってしまう。
その力の入れ具合と言うか緊張の度合いと、心の持ちようが難しいのです。
人前で話す場合も、上手く話そうと色気を出すと緊張したり普段使わない言葉を使おうとすると言葉に詰まったり言いたい事が言えなかったりします。
何事も力を入れすぎると、心も身体も痛めるのかも知れません。
むしろ、どうやって力を抜くのか?それを考えることの方が難しくもあり、上達するポイントなんですね。
「良い加減」と「いい加減」どちらも大切なのです。

posted by JUNICHI ICHIMURA at 11:38|
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日記