もう一度「大政奉還」が必要?
幕末から大政奉還後に日本を近代国家に向かわせようとするその時代には興味を満ちますし、感動もします。
日本の現状に危機感を感じ、日本の理想となる未来像を掲げてそれを信じ、まっしぐらに突き進んで行った。
その当時に関わった政治家の原点となった人々の苦労は、計り知れないと思います。
そして現代。
今の政治家、特に政権を握っている方達を見ていると、がっかりします。
精々自分達が生きているその数十年の間の事しか考えていないんじゃないかと。
自分が死んでしまえば、後のことはどうなろうが関係ないとでも思っているかのような政策。
侍の時代は終わったと思っていたのですが、やはり考え方は当時と何も変わっていないのだと感じます。
一部の人間だけが得をする。
一般大衆には納税と言う年貢を課して、足りなければ無理やりその年貢を様々な方法で上げればいいと思っている。
さも、平等を装って。
「私は月100万しかもらっていない」と言った方もいましたね。
その他にも、「文書通信滞在交通費」などと言う訳の分からない、領収書もいらない自由に使えるお金をもらってもいるのに。
自分達の身を削ることは一切せずに、それを民衆に押し付ける。
他の国が時代と共に変わって行くのに、それを見て見ぬふりをする危機感のなさ。
食料自給率を見ても日本は40%程度。
高度成長時代に工業国となり、のぼせ上がって、金をかけてまで農業を減らして行った。
その結果が今の物価高。もちろんこれだけが原因ではないにしてもです。
実は先進国ほど、食料自給率割合は高いそうなんですね。
食料問題は、危機管理問題なのです。
エネルギー問題にしてもそう。
あの東日本大震災の時に変化するチャンスだったのだと思うのです。
自然エネルギーを電力に変える、そのトップになれたはずです。
でも、原発の既得権益に負けてしまった。
いつまでも、古い産業からの献金に拘って、新しい産業を育てようとしなかった。
あゆる分野で日本は世界から遅れをとる羽目になってしまっているのです。
もはや日本は先進国ではないと感じるのです。
侍の時代に戻ってしまった。
侍そのものを否定する訳ではありません。
侍の魂そのものは自分も好きなのです。
その哲学に共感もします。
でも、この時代の日本の在り方となるとまた違うと思うのです。
黒船の脅威を感じながらも、自分達の地位や名誉や利益を失いたくない。
そんな当時の権力者達と今の政権は似通っているように感じます。
ある政党は、今回の参議院選挙のスローガンとして、「国民の生活を守る」を堂々と掲げています。
ならこの失われた30年間はなんだったんでしょう?
30年間も国民の生活を守れていないのに、いや、守るつもりもなかったのに、今から守れる訳がないのです。
選挙の前だけ耳障りの良いことを言う。
50年先、100年先の日本を見据えて、そこに向かって身を削っても理想に身を捧げる。
そんな政治家は一体どれほどいるのでしょうか?

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posted by JUNICHI ICHIMURA at 12:01|
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