2023年11月29日

「 朝の散歩 2023_1129 」







無言で 語る

立ち姿で その人となりを感じる

歳と経験を重ねた姿は

人を頷かせる



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ー金沢市 金沢城址公園(AM.6:52)曇りのち雨ー
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2023年11月28日

「 朝の散歩 2023_1128 」



傘の雫を 追いかける

跳ねた雨が 足元を濡らし

水たまりは 規則正しく円を描く

一つの雫が 大地に降り 

やがて流れて 大海となる

初めの一歩は 小さなもの




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ー金沢市 主計町(AM.6:54)雨ー
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2023年11月27日

「 感激です 」





絵を描くこと。




絵を描くってことは、美を追求すること。
しかし、その「美」ってのは絶対的なものはないのです。
100人いれば100人の「美」がある。
自分にとっての「美」とは何なのか?
科学者のように一生かけて実験し、それを追求するのが「絵」を描くことやモノ作りだと思います。
その中には見かけだけではなく、自分にとっての「善」や「悪」も含まれます。
生き方や生活環境なんかも。

そんな百人百様の価値観の中で、自分の「美」に共感してくれる人がいるだけで、幸福を感じます。
ましてやお金を払って自分の表現を買ってくれる人がいるなんてことは、奇跡のようにも感じます。

一年ほど前から、既成の小さな額に合わせて絵を描いて、それに詩を添えて売り始めました。
その以前からもちょくちょくこれをやっていたのですが、本格的にやり始めたのは去年から。
売れる度に新作を入れていたのですが、昨日在庫が全て売れてしまった。
白山市の「ガレリア画廊」でこれを売っていたのですが、安いとはいえ、出す度に売れると言うのは、自信にもなるし、やり甲斐も出てきます。

絵を描く同業者の中には、安すぎると怒る人もいるのですが、この小さな絵に関しては。僕はこれで良いと思っています。
自分の「絵」そのものには、資産としての価値など一つもないのです。
絵画として社会に認められた訳でもなく、何かの賞をとった訳でもない。
イラストレーターとしての実績はあるけれど、イラストとして依頼されたものに関しては、それなりの金額を頂くのですが、こちらの想いだけで我儘に描いただけのものを欲しいと言ってくれる人がいる。
それだけで十分なのです。

絵に興味を持って自宅に飾ろうと思う人がこの日本にどれだけいるでしょう?
欲しいけど、一枚の絵に何万も何十万も払えないと思う人がほとんどだと思うのです。
だから、本当に欲しいと思ってくれた人には、少しのお金でも買って欲しい。そんな想いがあります。
これもまた自分の美学なのかも知れません。

先日また新たな作品を描くべく、新しい額をもらって来ました。
今度はどんな絵になるのか?
自分で自分に期待しています。


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ー過去にも紹介した売れてしまった作品達ー
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2023年11月24日

「 朝の散歩 2023_1124 」





滑走路 ジャンプ台

飛び立つための 助走路

静止した物体との 対比は

その余力と 方向を想像させる

溜まったエネルギーは 外へ飛び出そうと疼く

動き出す時 緊張の時




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ー金沢市 彦三(AM.6:47)小雨ー
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2023年11月22日

「 朝の散歩 2023_1122 」




何百年か前の 瞼に映る景色

今ここで瞼に 映る景色

何千年も先の 瞼に映る景色

同じものを 残せたら

同じもので 感動できたら





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ー金沢市 兼六園(AM.6:57)晴れー
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2023年11月21日

「 朝の散歩 2023_1121 」






赤のカケラは 言った

「綺麗でしょ」

「ええ とっても」

僕は 言い返した

黒のカケラに囲まれ

赤は 一層輝いて見えた

氷 や 白のカケラは どこにもいない

彼らがやがて 赤を囲むころ

煌びやかなパーティが 始まる





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ー金沢市 白鳥路(AM.7:00)晴れー
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2023年11月20日

「 年賀状終了します 」





デジタル社会になって随分経ちますが・・。



思い切って、年賀状を出すことをやめようと思います。
年々お付き合いする方も減ってきて、年賀状だけのお付き合いって方もいます。
毎年年の瀬になると、このための作業に時間を取られることや、印刷や郵便代にお金がかかること。
それを考えてのことです。

日本の文化と言う意味では、これを守ることも大切なのかもしれないのですが、時代は変わり、習慣も変わって行きます。メールやSNSでのご挨拶ができるのなら、それでいいんじゃないか?
そう考えました。

一時期(12年間)は、全ての年賀状を手書きで表も裏も書いていた時期があります。
カミさんの分も入れると全部で150枚くらいかな?これは自分の絵を描く上でのトレーニングとしてもやっていたのですが、干支を一周したところで、ヴィジュアルの部分は印刷することにしました。

昨日、「年賀状終了」をお知らせするハガキが仕上がって、印刷会社から送られてきました。
今日はその宛名書きをする予定。
これでハガキを投函する事は、ほぼ無くなるのでしょうね。


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2023年11月17日

「 朝の散歩 2023_1117 」





うつむいて歩く

一緒に歩く影が そこにある

見上げれば 小さな光

照らしてくれるものがある

支えてくれる 何かがある

影は 光がある事の証




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ー金沢市 東茶屋街(AM.6:41)雨ー

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2023年11月15日

「 朝の散歩 2023_1115 」






年月を積み重ねる

でも 何も変わらない

そこには 迫力と美しさが宿る

「美しい」の 意味を考える

変わらないのではなく

変えようがない

必然的な価値と形





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ー金沢市 尾山神社(AM.6:57)曇りー
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2023年11月14日

「 朝の散歩 2023_1114 」







宝の実をつける

歩いて来たそれぞれの道で

その形は 変わる

どんな人生にも

どんな細い枝にも 必ず 

宝の実は 実をつける





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ー金沢市 主計町(AM.6:58)雨のち曇りー
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2023年11月13日

「 未来の脅威 」





巷では、生成AIなるものが本格的に活用され始めています。




その昔、グラフィックデザインをする上で、「写真植字」と言う仕事とそれを扱うオペレーターがいました。
まだコンピュータがない時代の話。
印刷物を作る上で、文字を入れなくてはならない場合に、デザイナーが書体と級数を指定してその業者に発注し、出来上がったその書体をデザイナーがカッターで切り貼りして、印刷物の版下を制作するのです。
デザインする上では不可欠な職業でした。

しかし、パーソナルコンピュータ上で、簡単にレイアウトや画像の加工までできる様になると、その職業は消滅してしてしまい、それに合わせて、印刷の版を作る製版会社も無くなってしまった。

そして現在。
ほとんどのデザイナーが使用している制作ソフトでも、この生成AIを利用して文章やグラフィックを制作することが簡単にできます。欲しい画像を文章で入力すると、その画像をパソコンが作ってくれる。つまり、写真を撮ることが出来なくても、絵を描くことが出来なくても、簡単なデザインやグラフィックが出来てしまうのです。
近い将来、デザイナーもイラストレーターも過去の「写植」の様に無くなってしまうのではないかと感じます。

現在の生成AIは、まだ自分で発想する事はできないので、インターネット上にある画像や文章の情報を集めて、それをアレンジし、再構成している様ですが、これだけでもクリエイターの著作権に関わる状況。
更に開発が進んで、自分自身で発想までできる様になると、デザインに限らず様々な職業がこのAIに奪われてしまう可能性があると思うのです。

昔「ターミネーター」と言う映画がありました。
自我に目覚めたコンピュータと人間との戦いを描いた映画ですが、まさにこれが現実になる恐れを感じます。

最近イギリスで、「AIサミット」が行われ、ここに書いた様な内容を懸念している事とその対応を協議した様ですが、悪用しようとルールを破る国も個人も出て来るはず。

将来人間にとっての脅威となる事は間違いないと感じます。


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2023年11月10日

「 朝の散歩 2023_1110 」






私の愛は あなたの愛より強い

紫のアスターの 花言葉

でも 愛は比べるものじゃなく

捧げるもの




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ー金沢市 金沢城址公園(AM.6:52)曇りー
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2023年11月08日

「 朝の散歩 2023_1108 」






丸は もっとも強い形

秋に実をつける木々も

その形を 選んだ

人生の実を結ぶために 懸命に生きる

余計なものは 削られ

その実もまた 丸くなる




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ー金沢市 21世紀美術館(AM.7:10)曇りー


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2023年11月07日

「 朝の散歩 2023_1107 」







光同士が 会話をしている

昨日の夜の街を 照らし続けた街の光達に

やっと目覚めた家の光は 声をかける

「ご苦労さん」

「どうぞお休みください」

そんな会話が飛び交う街のはるか上

雲の布団からやっと顔を覗かせた太陽が

眠そうに 目を擦る




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ー金沢市 浅野川/東山1丁目(AM.6:35)曇りー

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2023年11月06日

「 神頼み 」





神頼みをしなくなった。




毎朝家の神棚の水を替え、神棚にお参りします。
若い頃は具体的で、個人的なお願いをしていたと思います。
でも、年齢を重ね、この歳になって、具体的な個人の願いをすることは無くなってしまった。

「今日も幸せな一日でありますように・・」
その程度のお願いです。

人は、自分の能力のみでは叶わないと思うことを神様に願うのだと思います。
若い頃は「自分はもっともっとできるはずだ」と、可能性に賭けているから神様に願うことで、もしかしたらそれが叶うんじゃないかと信じるのだと思います。
しかし、もう何十年も同じ道を歩いていると、自分の実力も能力も分かってくる。
人間生涯を賭けて努力をし続けていればその結果、奇跡的なことが起こることもあるとは思うのですが、努力できることと、その度合い、そしてそれを続けることが出来ると言う結果が、もはやその人の実力だと思うのです。

65歳と言うこの歳になると、実力以上のものは望まない。
自分の生きて来た人生を信じて、そして人それぞれの唯一無二の個性を生かした「生きる」と言う表現をすれば良いと感じるのです。

もう何回もここで表明していますが、来年はまた個展をやりたいと思う。
この歳だからこそできたと思える企画を実現したいと思っています。

その割にはなかなか作品ができないのですが、それもまた自分の実力。



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2023年11月03日

「 朝の散歩 2023_1103 」

ーロボットと小鳥ー



黙々と働き続けたロボットに

ある日 心が芽生えた

私は何者なのか 何故ここにいるのか

それでも 働き続ける宿命と仕来りに

動きは止まらない

またある日 肩に止まった小鳥に心が繋がった様な気がした

私も自由に空を飛びたい

囲われた外にはどんな世界が待っているんだろう?

定められた仕事と自由への間で オイルは逆流し 熱を持ち 

身体は身動きが取れなくなる

やがてその心だけが 羽ばたき空に消えた

そして 彼は動かなくなった


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ー金沢市 竪町(AM.7:36)晴れー
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2023年11月01日

「 朝の散歩 2023_1101 」







便りを心待ちにする

そんな習慣は 無くなってしまった

過去の自分からの 便りを受け取り

未来の自分への 伝言を送る

心のポストの 郵便配達に

速達はいらない






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ー金沢市 柿木畠(AM.6:59)晴れー




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