日々は、同じことの繰り返し。
昨日、かなり前から観てみたかった映画「パーフェクト・デイズ」をサブスクでみました。
結論から言うと、とっても良い映画だと思った。
東京都内の公衆トイレを清掃する仕事を生業とする、役所広司が主演の映画。
毎日がルーティン化してしまっている日常がストーリーとして展開するのですが、観終わった後もいろいろな事を考えさせられました。
自分の日常もそうなのですが、大抵の人間は、毎日のルーティーンの中で生活させられているのだと気付かされた。
その変わり映えしない毎日の中で、細やかな楽しみや幸せを作り、感じているのだと。
主人公の生活は慎ましく、物欲もない。与えられた仕事には忠実で、完璧にこなす。
自分もある程度の年齢になって感じるのは、自分にとって本当に必要なものは限られて行くものだと言うこと。
年々身の回りの出来事や物に好奇心が無くなって行くのは、老化現象だと言われますが、そうではなく、本当に自分にとって必要な物が分かって来るからで、不必要な物を選別しているだけだと。
この映画の主役の日常は、古本屋で買う文庫本と古い自分が気に入っているカセットテープから流れるオールドロック。
その辺は自分も共感できるのですが、好きな音楽と本があれば、どんな世界も旅することができるんじゃないかと。
そして、どんな仕事をしていても、どんな人生だとしても、自分が主役なのだと言うことも。
こんなにありふれた日常でも映画になるのですから。
どんなに平凡な日常でも、自分の人生は自分が主役になれる。そして演じられる。
そんなことも役所さんは感じてもらいたかったのではないかと、勝手に感じています。
若い頃は、派手なハリウッド映画が好きでしたが、高齢になるにつれ、ヨーロッパ映画のように、何事も起こらない、そんな余韻を感じる映画が良いと思うようになって来た。

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posted by JUNICHI ICHIMURA at 11:11|
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