「 人前で食べること 」

花見宴会はやった事がありません。




プロ野球中継を見ていると、最前列でお弁当を食べている人を見かけます。
これ、全国放送で自分が食事をしている姿を中継されているのですが、当然ご本人はそんな意識はないのでしょう。

身体に入れる作業と出す作業。
当然出す作業を見られる方がよほど恥ずかしいとは思うのですが、この二つには何だか共通性があるように感じます。
最近というか、もう何年も前から自分としては、人前で食事をする事が若干恥ずかしいと思うようになりました。
いや、レストランや食事をして当然と言う場所では当たり前のことなので何とも感じないのですが、公の場所、自分以外は誰も食事をしていないような環境では、戸惑いを感じます。

例えば、列車の中。
日本には駅弁と言う習慣があります。
若い頃は旅行の際に列車の中で駅弁を食べるのが楽しみでした。
ところが最近は周りに対して匂いも気になるし、食事の音も気になる。
ビールのつまみ程度ならまだ平気なのですが、本格的な食事となると、パンでも遠慮しがちに食べることになります。

全国的に花見のシーズンが始まります。
自分としては、花見はわかるのですが、花見宴会は好きではありません。
公の場所で、食事をして酔っ払って、その醜態を通行人に見られるわけですから。
何だか動物園の動物になったような気分にさせられるような気がします。

愛犬のJoyがご飯を食べる姿は可愛いと思うのですが・・・。





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「 朝の散歩 2025_0328 」

夏日になったり　冬日になったり

咲こうか　待とうか

自然も人も　戸惑う

季節の気まぐれは

人が作った　気まぐれ




ー金沢市 長谷山観音院（AM.6:50）雨ー

「 朝の散歩 2025_0326 」

黄砂の　朝

赤黒い空が　1日の始まり

深呼吸に戸惑い

瞬きは増える

そんな不快な雲の先にも

陽はまた　のぼる




ー金沢市 主計町（AM.6:49）曇りー

「 朝の散歩 2025_0325 」

現実逃避への　魔法の液体

楽しい思いが弾ける　シャンパン

悲しい思いを薄める　水割り

グラスで回る　マドラーは

涙と笑いの　カクテルのため






ー金沢市 木倉町（AM.6:58）曇りー
　

　

「 名曲か騒音か？ 」

虫の声はノイズですか？




今朝のテレビで、大阪のとあるフードコートに設置してある街角ピアノについてのニュースを見ました。
問題になっているのは、これを管理している自治体が「X」のコメント欄に「練習は家でやってください」と投稿したこと。

確かにこのコメントだけでは、下手な演奏はして欲しくないと意味を捉える人もいると思うのですが、下手な演奏をする事と、練習をする事は違うと思うのです。
下手な演奏を聞かされるのは不快に感じる人もいるとは思うのですが、一方微笑ましいと思う人もいるでしょう。
ですが練習となると、人に聞いてもらうと言う意思はなく、自分勝手にそこを利用しようと言うだけの作業になってしまいます。
人に聞いてもらおうと言う意識は、思いやりにもつながります。
だから、そこには微笑ましいと言う感情も生まれるのかも知れません。

自分が住んでいる浅野川沿いでは、たまにバイオリンやトランペットの練習をしている音が聞こえます。
それに対して自分は不快に感じた事はないのですが、これは練習です。
多分その楽器そのものの音が自分にとっては心地いいのだと思います。

音に対する感情は難しい。
その音楽ジャンルや、楽器の好き好きで感情は変わります。
嫌いだと思う人にとっては、どれだけ有名な奏者の名演奏でも雑音にしかすぎないのです。

今回の街角ピアノの問題に関しては、その設置場所にも考慮すべきなのではないかと感じます。
フードコートと言う場所は、食事をする場所なのです。
そこに集まる人達は食事を楽しみたいと思っているはずなのです。

単なる通路なら、不快に感じる人は立ち止まる必要はないし、もっと聞きたいと思う人はそこに居ればいい。
でも、食事がメインで集まる人達は、そこに止まらなくてはならない。
強制的に聞かされるわけです。

自治体の想像力は「性善説」に基づいての発想が多いように感じるのですが、そうではないことも想像する必要があるんじゃないだろうか？

音は心地良くもあり、ノイズでもある。





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「 朝の散歩 2025_0321 」

冬桜

春満開の仲間たちを　思う

春が咲き誇るころ

冬桜は役目を終え　次の冬を待つ　

閉ざされた世界の

小さな光のように





ー金沢市 金沢城址公園（AM.6:48）晴れー

「 朝の散歩 2025_0319 」

本番に備える　時間

期待と不安が混じる　時間

心踊る　時間

プラス思考になれる　時間

一番楽しい　時間





ー金沢市 近江町市場（AM.6:58）雨ー

「 朝の散歩 2025_0318 」

季節が移ろえば

見慣れた風景も　「初めまして」に変わる

心踊る　初めての出会い

朝一番の　小さな旅




ー金沢市 四校記念公園（AM.6:58）晴れー

「17音の世界 」

自分には無理。



昨日は、「夏井いつき」さんの句会にカミさんのお付き合いで行ってきました。

テレビと同じ毒舌トークで、とにかく話がうまい。
どんどんその世界に引き込まれていきます。

俳句に関しては、以前から自分には無理だと感じていました。
毎週このブログでは詩を書いているものの、17音の中に言いたいことを詰め込んで、しかも季語まで入れて表現するなどと言うことは自分には無理だと。

最初に俳句を作るにあたってのレクチャーを受けて、その後5分で自作の俳句を作り提出する。
お題は中央のプロジェクターに映った、冷蔵庫の写真。
それを見て感じたことを俳句にします。

夏井さんからは、「誰もが思うことを表現するのはやめましょう」と言われていたので、自分の場合は毎日さす目薬を冷蔵庫に保管してあるので、それを題材にしようと考えました。

しかし、どれだけ考えても「散文的」な文章しか浮かんで来ない。
ただの状況説明にしかならない。
何かを表現しようと思うと、17音では治らない。
5分はあっという間に過ぎて行きました。
しょうがなく満足のいかないものを提出するしかない。

提出された句の中から優秀作品7点が選ばれ、中央のプロジェジュターに表示され、それを会場の観覧者全員で審査します。
それぞれの俳句に意見のある方々がその間に感じたことをマイクを渡され述べるのですが、いろいろなシーンを想像させる句ばかりで、俳句の素晴らしさを感じました。

たった17音、でも秀作はその17音がそれ以上あるのではないかと思うほど、様々な感情やシーンが目に浮かぶのです。

帰宅後、何も出来なかった自分が悔しくて、同じお題で色々考えてみたのですが、どれだけ考えても良い句ができない。
5分と言う時間の問題ではないのです。

やはり自分には無理。







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「 朝の散歩 2025_0314 」

独り占めの快感は

やがて　小さく萎びてゆく

仲間がいる　感動を共有できる

たとえ小さくても

その事の幸せを　知る



ー金沢市 主計町（AM.6:45）曇りー

「 朝の散歩 2025_0312 」

何屋さん？

入ってみないと　分からない店

開けてみないと　分からない包み

好奇心はそんな物の中にある

人生も　開けてみないと　分からない






ー金沢市 安江町（AM.6:57）曇りー

「 朝の散歩 2025_0311 」

人は何も纏（まと）わず　生まれてくる

天使のような　無垢な命

服を纏い　歩き出した瞬間

飾ること　差別　幸福　不条理

多くのそんな出会いが　まとわりつく

鎧を纏い　身を守る様になる

老いて全てを脱ぎ捨てたとき

再び　天使の様な微笑みが　現れる






ー金沢市 21世紀美術館（AM.7:03）曇りー

「 仕事以外に好きなもの 」

絵を描くことが好きです。



この業界に入ったのは、絵を描く事が好きだから。
もう大昔の時代の話ですが学生の頃、絵さえ描ければデザインもイラストもできると思っていました。
その時代は、コンピュータもデジタルもなく、全てが手作業の時代でしたから。

でも、絵を描くって事とデザインをするってことは極端な言い方をすれば真逆の仕事なのです。
片方は自分の価値観の究極を追求する作業。
もう片方は他人の為に公を意識して、利得を得る方法を考える作業。

その中間にあるのが、イラストレーションだと思うのです。
自分の個性を活かしながら、他人の為にもなる創作をする。
自分の半生は、生活の為とはいえ、その全てをやって来ました。

ところがこれだけ歳を重ねると、自分がやりたいこと以外はストレスが溜まる。
若い頃はなんでもなかった事が、ストレス以上に些細なことでも不安を感じたり、大ごとに感じたりする様になってきます。
もう10年以上やり続けている町会長の仕事も、実は嫌で嫌でしょうがないのです。
でも、他に受けてくれる人がいないからしょうがない。

＊＊＊＊＊

昨日、早乙女道春さんと言う絵師の展覧会を金沢市文化ホールで見て来ました。
友人からの紹介でこの展覧会を知ったのですが、この方は絵を描くこと以外にJAZZが大好きなのです。
だから、JAZZプレイヤーをテーマにした作品が全てなのですが、そのクロッキーの展示数も半端ではないのです。
JAZZへの愛を感じるのです。

絵を描くこと以外にこれだけのめり込める事がある。
自分にはない事です。

だからこれだけ同じテーマに一生をかけて打ち込めるのだと思うのです。

好きなテーマで好きな事をやって、他人から評価され仕事にできる。
こんな幸せなことはないと思うのです。

自分に欠けていたこと。
仕事以外に打ち込めるものがなかったこと。





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「 朝の散歩 2025_0307 」

冬将軍の殿（しんがり）が顔を覗かせる

周囲に白いものをばら撒き

あたりを伺う

大丈夫　もうお帰りください





ー金沢市 東山1丁目（AM.6:34）雨ー

「 朝の散歩 2025_0305 」

先が見えないから　努力する

先が見えないから　希望を持つ

先が見えないから　諦める

先が見えないから　希望が持てない

でも

立っているのは　今　この場所

今　この景色を　愉しむ




ー金沢市 本多の杜（AM.6:50）雨ー

「 朝の散歩 2025_0304 」

人が　野生だった頃

「自由」と言う　恐怖と開放の中にいた

身を守る事

日常を作る事を考え　「文化」ができた

「機能」のみを考えれば良かった時代から

心への栄養を補給するために

人は「物作り」を　始めた





ー金沢市 尾山町（AM.6:34）曇りー

「 やりたい事、やりたく無い事 」

やりたい事、幾つありますか？




僕自身は年々やりたい事がどんどん減ってゆくのですが、若い頃は夢も希望も大きくて、やりたい事だらけでした。
当然、日々の暮らしがありますから夢は夢で終わることが多いと思うのですが、それがあるから辛いことも我慢して暮らしてこれたのだと思います。

歳を重ねるにつれ、自分の実力だとか、現実を目の当たりにして、諦めることが多くなって来ます。
子供や若い方々の目がキラキラしているのは、自分の可能性を信じているからだと思います。

逆にやりたくない事もあります。
社会の一員になるってことは、やりたく無いこともやらなければならないって事だと思います。

やりたい事とやりたく無い事。
どっちが多いんだろう？

やりたく無い事よりもやりたい事が多い方が幸せな人生なんでしょうね。
でも人は、やりたい事を実現するためにやりたく無い事をやる。
やりたい事が多ければ多いほど、やりたく無い事も増えるんだろうか？

最近の自分は、「やりたい事」よりも「やりたく無い事」が優っている様に感じます。

「やりたい事」を増やすにはどうしたら良いんだろう？







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