2016年02月15日

「甘い香り」






まだ、孫には恵まれそうにありませんが。





自分の祖父が83歳で亡くなって、30年が経ちます。

山に入って、木を切り倒すことを仕事にしていたようです。
そのせいか、狭いながらもウチの裏庭には、様々な木があります。

モミジ・シラカシ・ナンテン・名前は分かりませんが、とっても堅そうで大きな葉っぱを付ける木・数年前まではあったクルミの木。(枯れてしまったんで切り倒しました)
それと、ロウバイ。

今、とってもいい香りをさせて花が咲いています。
周りよりは、ちょっと遅めかもしれないですね。

ゴツい筋肉質で、体脂肪の少ない身体をしていた怖いジイさんでしたが、こんな可愛い花を付ける木を植える趣味があったのかと思うと、意外です。

よくバアさんを殴ったり、怒ったりしていた様子を今でも覚えているのですが、お酒を飲んで良い調子になると歌を歌い始めたりして、楽しい部分もありました。

自分がまだ小学生の頃、長火鉢の前に座ってキセルのタバコをふかしていたジイさんに、気まぐれで「ジイちゃん、肩たたいてあげる」と言って、数分たたいてあげたことがあります。

今でもハッキリと覚えているんです。
「ありがとう。その気持ちがうれしいんや」と涙を浮かべていたジイさんの顔を。

とってもビックリしたんだと思うんです。
普段は、あんなに怖いジイさんが泣いている。

裏庭に植わっているロウバイの甘い香りと可愛い花。
ジイさんの意外な優しい一面。

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posted by JUNICHI ICHIMURA at 12:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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