2018年09月10日

「 コンピュータと表現と 」







何を伝えたいのか?何を感じて欲しいのか?






マンガやアニメは30歳を過ぎた辺りからあまり見なくなってしまって、現在では全くと言っていいほど興味が無くなってしまいました。
でも、食事の時にたまたま点けたテレビでそれを見かける事があります。

毎週やっている国民的なアニメを久しぶりに目にしたのですが、その変わりようにビックリ。

現代のアニメは全てをコンピュータで制作しているのでしょうが、その理由の一つに、時間の短縮があると思います。
手書きより何倍も早く仕上げられるし、修正も簡単にできる。

ただ、その弊害もあるわけです。
特にラインを描く場合にはペンで描く様な強弱が出来ない。

だから太さが一定の無機質な絵になってしまうのです。

たまたま見たそのアニメは、素朴さと家庭の身近なエピソードをテーマにしているもの。
そんな絵にはアナログの不安定な線や、形が必要だと思うのです。

見た瞬間にとてつもない違和感を感じました。

例えば、高級料亭のような店構えの中に入ると、中の雰囲気が大衆酒場だったような。
例えば、たこ焼きだと思って口に入れたら、シュークリームだったような。

そんな違和感。

見ていて気持ちよくないんです。
視線を外したくなる。

毎週レギュラーでアニメを制作するのは大変な作業だと思うし、だからこそコンピュータに頼る事になるのでしょうが、作る事がテーマになってしまって、表現することがお座なりになってしまっている。

大人の事情はあるにしても、何だかガッカリなのです。

これは他人事ではなく、デザインの世界でも言えること。
作る側は、あくまでも表現者でなくてはいけないと思うのです。


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posted by JUNICHI ICHIMURA at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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