無意味な映像に見える。
先日の関東を直撃した台風15号は、大変な被害をもたらしました。
その様子をテレビで見ていると、他人事と言ってはいられない。
11年前の浅野川の大洪水を思い出すのです。
それに付けても、テレビでその被害状況をレポートする人達が映る度に疑問に思うのは、そのヘルメット姿。
画面の中心に映るその人の後ろでは、何も被らず普段通りの姿で後片付けをしている被災者の方々がいます。
実際そこで暮らしている人々が普段通りの格好をしているのに、何でレポーターはヘルメット姿なのか?
これはテレビ上の演出なんでしょうか?
いかにも危険な場所に来ていますと言った様な。
その現実とテレビ上の演出のギャップに毎度ながら違和感を覚えるのです。
それと、その被災地がある県や市の緊急災害対策委員会を立ち上げた時の知事や市長が普段の背広ではなく、作業着に着替えて会議をしている姿。
実際に現場に行く際には、当然着替える必要はあるのでしょうが、安全な場所にいて指示をする人が、いちいち着替えなどする必要があるんでしょうか?
そんなことに時間を使うよりも、一秒でも早く的確な判断を下して、実際動く人達だけが着替えればいい。そう思うのです。
何だか卑屈なものの見方になっているのかも知れないのですが、これもまた地元の住民に対する演出の様に感じてしまうのです。
人は知らず知らずのうちに自分自身を演出するのだと思います。
自分もそうだと思います。
でもやり過ぎて見栄えを気にし過ぎると、その本質の部分が見えにくくなってしまうんじゃないだろうか?
やっぱりこれって、歪んだ考え方なんでしょうかね?



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