親を見れば、自分が判る
自分の父親は、公務員でした。
戦後満州から引き揚げて来て、最終的にこの金沢の地を選んで職に就いた訳です。
この年代の方々は仕事人間が多いのだと思います。
特別趣味を持たない。仕事以外に興味を持たない。休みの日は何をしたら良いのか分からない。
自分の父もそんな感じの人でした。
若かった自分はそんな父の姿を見て、「なんと面白みのない人だろう。仕事以外の時間をもっと自分の為に使えばいいのに」と思ったものです。
そんな自分も現在当時の父親以上の年齢になって我が身を見ると、同じような事をやっていると感じるのです。
父は若い頃は野球をやったり、テニスをやったり登山をしたり、そんな趣味を持っていたそうなのですが、自分も若い頃はテニスをやったりキャンプをしたり、バンドでベースを弾いたりしたものです。
でも、今はどうかと言うと、これと言った趣味はありません。
趣味は?と聞かれれば「絵を描くこと」と応えるでしょう。
つまり、仕事繋がりのことしかやっていない。
散々バカにしていた父と同じことをやっているのです。
しかし、父は家族と行動することや、家の修理をすることは好きでした。
決して上手とは言えませんが、絵を描くことも好きでした。
自分も家族と計画を立てることは大好きです。
もの作りが好きだった父の性格は自分にも受け継がれています。
先日、某占い師の方が出した占い本をみると、自分の性格は「明るいマイナー思考」とあります。
よくぞ自分の性格をピタリと当ててくれたものです。
そう言えば、母はとてもマイナー思考な人でした。
性格は遺伝するのです。
親の嫌な部分を見て批判はできるのですが、それはソックリそのまま自分の欠点であり、長所でもあるのです。
この歳になって、やっとそんな簡単なことに気づくのですが、もっと若い頃に気づいていれば、もう少し優しくできたのかも知れません。
何でそんなことを今日書きたくなったのか?
自分でも分からない。



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