一年の積み重ねが、一生
何年ぶりでしょうか。久しぶりに個展をやる事になりました。
と言っても来年の1月なんですけどね。
国際交流サロンと言う、大正末期に建築された民家を利用した施設です。(http://www.ifie.or.jp/japan/facilities/salon/home_salon.html)部屋数も多く、相当数の作品と大きめの作品が必要になってくるんで、準備期間としてはそれ位は必要なんです。
昔からお世話になっているデザイナーの小川さんからの紹介で、急遽決めたんですけどね。
毎週このブログで絵は描いているものの、ほとんどが駄作です。展示できそうな物は限られます。この会場は広いので、理想としては、100号位の作品が2点は欲しいのです。
作品を描き始める前にやらなくてはいけない事があります。
まず、大型作品を描く為のスペースを確保しなくてはいけない。
現在両親の遺品を放ったらかしにしてある地下の物置があるのですが、その物を処分して空けなくてはいけない。これが結構大変なんです。
それと作品のテーマ。
表現する事を決めないといけない。
これが一番厄介だけど、これがないと何もスタート出来ないのです。
目的地が定まらないない旅は、工夫のしようがないのです。
作品展全体のテーマは,「想いのままに」そんな様なタイトルで良いと思うのです。今まで書き溜めて来た作品を含めたものになると思いますし、それが自分の全てですから。
でも新たに描く個々の作品はそんな訳にいきません。
作品作りってのは、人生と似てると思うのです。
一生のテーマを決めることができれば、こんなに幸せなことはないのです。
しかしそれは難しい。特に若い頃は今さえ良ければと考えて暮らす人間がほとんど。
でも、一年一年だったらどうだろう?
昨年の自分は、ニューヨークでのグループ展が決まり、それからの半年間は苦労もしたけど、充実した時間でした。
今年は作品は送ったものの、賞は取れなかったんでニューヨークには行かなかったんですけどね。
そして、今回は一年後の個展。
緊張もするし、大変だとは思うのですが、一本背中に芯が通ったように気持ちが締まります。
ボーッと生きている訳にはいかないのです。
一年のテーマを決める。
どんなことでもいい、楽しい旅行や、大きな買い物。
そんなことをテーマにするだけで、その一年は生きていると感じられるんじゃないだろうか?
その一年一年が積み重なって、一生になる。



https://www.artandselection.net/junichi-ichimura

https://www.ttrinity.jp/shop/j_ichi_shop/