2020年03月02日

「 熟成 」








信念と想いが必要。






先日自分の誕生日の祝いに、娘からスコッチウイスキーをもらいました。
自分が好んで飲んでいるアイラウイスキーのボウモア。

洋酒ってのは、熟成年数が上がるほど美味しくなって値段も上がるのですが、普段飲んでるのは手頃なところで、4,000円程度の12年もの。
そんなに贅沢はできないので、それも頂くのは週に2日で土日位のものです。
ですが、娘がくれたのは18年もの。
相当思い切った買い物だったと思うのです。

最近では、誕生日のプレゼントに何が欲しいかと聞かれても、何も浮かばない。
物欲が無くなってしまうのは、年老いた証拠なのでしょうか?

だから娘も酒くらいしか浮かばなかったのだと思います。

でもこれを飲み比べると、格段の味の違いが分かります。
一口でいくつもの味わいが湧いてくる。
全体的にまろやかで、とても美味しいのです。
確かに値段なりの価値はある。

熟練の技と時間がこれほどまでの逸品を作ってくれるのです。

人も同じだと思った。
一つのことを、時間をかけてやり遂げる。
生まれながらの才能ってのもあるとは思いますが、それよりもそれを続ける事が出来なければ、いい逸品にはならないのです。

必要なのは才能よりも、一つ事に対する想いだったり、信念だったりするんじゃないだろうか?
失敗を重ねても、常に上を見て工夫を続ける。

あとは、時間と言う職人が手助けをしてくれるはずです。
それと共に、人間としても味わいが出てくる。

もうこの世界に入って40年近くなります。
40年ものです。

ただのカビの生えた古い酒のようにならないように、何年か後にはいや、死ぬ前までには熟成した作品を創りたいものです。




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posted by JUNICHI ICHIMURA at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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