人生は矛盾だらけ
自分の仕事は、自由業です。
業種の分類で言えば、サービス業になるらしいのですが、特段サービスをしているつもりはありません。
自分のプライドや、仕事に対する責任感で、最後まで納得出来る仕事をやろうと仕事に臨むだけです。
この仕事は、クライアントさんの代弁をすると同時に、最終的には言い訳の出来ない自分の作品にもなります。
その狭間で矛盾が生じたりもするのです。
自分の個性を優先しようとすると、クライアントの意思を軽んじる事になるし、またその反対にクライアントの意思をより反映しようとすると、自分の個性を抑える事になります。
現在、自分が好んで描いている抽象画などは、全くと言って仕事にはなりません。
そんな中、振り返ればもう40年間もこの業界にいる。
自分で言うのもなんですが、よく続いたものだと思うのです。
食べる為に、デザインの仕事もやりますが、本来は絵を描くのが仕事。
頭の中では、仕事の合間に熱中出来る他の趣味を持ちたいとは思うのです。
若い頃に自己流でやったギターやピアノを本格的に習ってみたいとか。
でも絵を描くってのは趣味の延長が仕事になった様なもの。
結局は、空いた時間もお金も描く事に使ってしまうのです。
ようやく仕事が落ち着いて来て、個展に向けての制作に集中する時間が持てそうなのですが、反面、仕事が無くなるとお金の心配もしなくてはいけない。
あちらを立てればこちらが立たず。
どこまで行っても矛盾だらけの生活。

*前回の続き、個展へのある作品の第二段階。


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