巷では、生成AIなるものが本格的に活用され始めています。
その昔、グラフィックデザインをする上で、「写真植字」と言う仕事とそれを扱うオペレーターがいました。
まだコンピュータがない時代の話。
印刷物を作る上で、文字を入れなくてはならない場合に、デザイナーが書体と級数を指定してその業者に発注し、出来上がったその書体をデザイナーがカッターで切り貼りして、印刷物の版下を制作するのです。
デザインする上では不可欠な職業でした。
しかし、パーソナルコンピュータ上で、簡単にレイアウトや画像の加工までできる様になると、その職業は消滅してしてしまい、それに合わせて、印刷の版を作る製版会社も無くなってしまった。
そして現在。
ほとんどのデザイナーが使用している制作ソフトでも、この生成AIを利用して文章やグラフィックを制作することが簡単にできます。欲しい画像を文章で入力すると、その画像をパソコンが作ってくれる。つまり、写真を撮ることが出来なくても、絵を描くことが出来なくても、簡単なデザインやグラフィックが出来てしまうのです。
近い将来、デザイナーもイラストレーターも過去の「写植」の様に無くなってしまうのではないかと感じます。
現在の生成AIは、まだ自分で発想する事はできないので、インターネット上にある画像や文章の情報を集めて、それをアレンジし、再構成している様ですが、これだけでもクリエイターの著作権に関わる状況。
更に開発が進んで、自分自身で発想までできる様になると、デザインに限らず様々な職業がこのAIに奪われてしまう可能性があると思うのです。
昔「ターミネーター」と言う映画がありました。
自我に目覚めたコンピュータと人間との戦いを描いた映画ですが、まさにこれが現実になる恐れを感じます。
最近イギリスで、「AIサミット」が行われ、ここに書いた様な内容を懸念している事とその対応を協議した様ですが、悪用しようとルールを破る国も個人も出て来るはず。
将来人間にとっての脅威となる事は間違いないと感じます。


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