平面図だけで考えたとしか・・・。
先日、久々に地元の中心にある中央公園を通りました。
以前は、芝生と多くの木々に囲まれていた美しい公園でした。
しかし昨年、県の意向で数々の樹木が切り倒され、芝生があったスペースも、その多くがアスファルトの道になり、何とも殺風景で、平凡な姿に変貌していたんです。
実は、午前中に映画を見た後、パンを買ってこの公園でのランチを考えていました。
公園内を囲むように幾つものベンチが並んでいます。
でも、やめにしました。
とてもこの風景の中で、くつろぎたいとは思えない。
公園と言うよりも、道がメインで、その脇にただ樹木が並んでいるといった印象しか受けません。
この工事の理由が、迎賓館への導線だと聞いた事があります。
本当にそれは必要だったんだろうか?
県は工事以前もこの公園の利用者が少ないから影響はないとも言っていたように記憶しています。
しかし、こんな姿に生まれ変わって、益々この公園を利用する人間は、少なくなるように思えるのです。
日本人は狭い空間の中にも、一つの世界を作るのが得意なはず。
「箱庭」や「盆栽」などがその例です。
その限られた世界でも宇宙に繋がっているような存在感を感じ、想像もさせてくれます。
金沢には名園、兼六園があります。
あまりにも貧相な感性に利家さんも嘆いているのではないだろうか?
それとも、お偉い方々はここをもう公園と捉えていないのか?
